【妄想劇場 4】ドラクエ10をリセットしたいと思った瞬間
Case.4【ティア充達よサヨウナラ】※本事例はフィクションです。
「こんばんは!」
「こん(^^)」
「キタキター(^o^)」
「待ってたよー!」
ログインしたとたん立て続けのチャット。返す暇もなく仲間に誘われる。
「人気者でうらやましい」「さすが有名人!」などとおだてられたりもするが、単に優柔不断で誘いを断れないお人好しなだけ。サービス開始時からプレイしている初期組だが、この性格は何年経っても直らない。
終わらないドラクエも10年目。最近よく昔のことを思い出す。純粋にゲームを楽しんでいたあの頃。1人でトンブレロを追いかけまわしていた日々がなつかしい。
私はコントローラーを片手で操作しながらグラスを傾けた。今夜酔った勢いでアレをやってしまおう。心の中で挨拶を返す。
―ティア充達よサヨウナラ。